女性の部位別がん死亡率の第一位は現在「大腸がん」で、その数は年々増えているため、テレビや雑誌といったメディアでも腸に関する情報を取り上げられることが増えています。
そして「大腸がん」が発生しやすくなる原因は、やはり「食の欧米化」や「ストレス」、また「便秘症」であることも挙げられますので、その原因について、美腸セラピー視点から書いていきたと思います。
女性のガン死亡率1位は大腸がん
- 大腸がんの原因は便?
- 「大腸がん」の発生部位別頻度(平成25年)を見ると、「直腸~S状結腸」の部分で発生率が高くなっていることがわかります。この部分だけで、約63%もあるんですよね。(発生率は集計年によって多少異なります)
そしてこの「直腸~S状結腸」という部分は、普段から便が溜められている場所ですから、その点から考えると、やはり「大腸がん」の発生には「便」が大きく影響している、と言えるわけです。
- 便さえ出せば予防できる?
- だから最近は「毎日の排便が大腸がんの予防になる」とまで言われるのですが、「便を出す=腸がキレイ」というような誤った認識から、下剤に毎日頼っている人は逆に注意が必要です。 便に含まれる有害物質は、水分等と一緒に腸壁から吸収されますが、腸が弱って腸壁の新陳代謝が悪くなると、毎日の排便があっても、腸壁に染み込んだ有害物質は停滞し続けます。
- 下剤に頼るとリスクが上がる
- 腸壁の新陳代謝が低下する原因は、加齢やストレス等もありますが、一番は下剤等の負担なので、下剤を長期使用している人ほど大腸の壁が変色する「大腸メラノーシス」にもなっていますよね。
また下剤を長期使用している人の方が「大腸ポリープ」の手術をする人も多い、という点からも下剤による腸負担が「大腸がん」の発生リスクを高めていることがわかります。(画像引用元:久里浜医療センターHP)
- 予防には正しい腸ケアが有効
- つまり、排便を優先するあまり、下剤に頼ってしまうと腸はキレイになるどころか逆に汚れてしまう。だから、排便よりも「腸」自体を元気にしてあげる腸ケアが大切なのです。
まずは腸への負担を減らす食の改善(脂肪を減らし野菜を増やす)や体の緊張を緩める体操、セルフ腸マッサージ等、自分で出来るセルフケアから始めていきましょう。
まとめ
腸ケアが大腸がんの予防にも繋がる、と言っても下剤等で便を出しているだけでは予防どころか、逆にリスクを高めてしまうので、下剤に頼らない生活を心がけてください。
ただ、もう既に下剤依存に陥り、もう何年も腸を弱らせてきた方はセルフケアだけでは難しいかもしれません。そんな時は腸ケアのプロを頼ってくださいね。 あらゆる方法を試したけど無理、○年待ちの便秘専門外来でもダメだった、という人でも、美腸セラピーで自然排便を取り戻しています。
筆者 美腸セラピー 松下先生
美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
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