09:エアコン冷えを予防する


寒い冬だけでなく、暑い夏でも『エアコン冷え』に悩む人が増えています。外に出れば汗が滝のように出る暑さ、でもオフィスやスーパーに入れば凍える寒さ。この夏の寒暖差も自律神経を弱らせ、様々な不調の原因となってしまうので、現代人にとって夏の冷え予防も大切です。

 

エアコン冷えを予防する

風が当たってるだけでも体は冷えていく
冬場に手足が冷たくなるのは、寒い外気によって体温が下がることを防ぐ為、体表面の血管を収縮させることで血流を減少させ、熱の移動を減らし体熱の放散を防ぐからです。 そのおかげで重要な臓器が集まる体の中心部の温度を一定に保つ事ができるんですね。
だから夏でもエアコンで過剰に冷やされた室内にいると、身体は熱が奪われることを防ぐために血流を減少させ、手足は冷えてきます
また、エアコンの風が直接あたる場所にいると、熱の放散も進んでしまいます。それは冷やされた風に限りません。例えば扇風機を一晩中あびながら寝ていると、次の日に体がだるく感じた経験はありませんか? これは風によって皮膚表面の水分が蒸発して、気化時に熱を奪ってしまうためです。
熱が奪われれば、また体内で熱を生みださなければならず、それが一晩中続けば、冷えだけでなく、体も疲れてくるんです。

上着を羽織ったり簡単な運動をする
そんなエアコン冷えから体を守るには、もう一枚、上着を羽織ってもらうのが一番簡単です。また、エアコンの風が直接あたる場所でお仕事をされている方なら、風を通しにくいものを掛けておくだけでも体熱の放散を減らすことができます。
例えば、高速道路をバイクで走っている人を見ると、真夏でも長袖の服を着て走っているのをご存じですか?これもバイク走行中は風をずっと浴び続けるので、そのことで体が冷え、体力が消耗していくのを防ぐ意味もあるんです。
上着を羽織っていても、やっぱり冷えるという時は、休憩時間に体操をしてみるのも有効です。例えば、寒い時に体がブルブルと震えますが、この震えは熱を作る為に筋肉を動かしている体温調節機能の1つなんです。
なので、冷房が効きすぎた場所に長時間いるなら、震えなどの自律神経的な働きだけに頼らず、自分でも意識して体を動かしてあげると、筋血流も増加して熱を生みだしやすくなり、冷えを予防することに繋がります。

冷えが続くと太りやすくなる
多くの女性が興味をもつダイエットにも、じつは冷えが関係しています。例えば熱を生みだすのは筋肉ですが、安易な食事制限のみのダイエットで筋力が低下してしまうと冷えを感じても体熱を効率よく産生できない為に冷えやすくなってしまいます
また、栄養失調や老衰、病衰など熱産生低下によっておこりやすいと言われている低体温も、最近では若い人に増えています。これもダイエットによる偏った食事や必要な栄養分を摂取できない状態が栄養失調と同じ状況をつくっているのかもしれません。
さらに、そんな誤ったダイエット方法を続けて、体が冷えやすくなると、今度は太りやすく痩せにくい体になってきます。何故なら冷えが続けば熱の放散を防ぐ為に血流も悪くなるので、脂肪の燃焼効率も低下してくるためです。
また食欲の秋は、体の防寒対策という意味でも熱伝導度の低い脂肪を身につけようと食欲も増すわけですが、現代人は夏でもエアコンで過剰に冷やされているので、体は一生懸命に冷え対策を頑張ります。
そんな体の冷えに対して、発熱するための栄養がダイエットで入ってこない、筋力が弱く発熱量も少ない、防寒着も着てくれない、となると今度は脂肪を身につけて冷えから体を守るようになります。つまり太りやすくなる、ということです。

 

不腸で冷えが悪化する

冷えから体を守るために血流を抑えたり、筋肉を動かして熱を作ってくれているのは、自律神経の働きで、主に交感神経によるものですが、交感神経とはストレスや緊張によって優位になる神経のため、 冷えから体を守るために交感神経が優位になっているときも、体はストレスを感じている時と同じように、副交感神経を抑制して、その支配下の腸の働きも低下するため、夏の胃腸バテは暑さだけでなく、エアコン冷えからもおこるのです。

さらに、副交感神経の抑制により腸を中心とした消化器系の働きが悪くなれば、体温調節に必要なセロトニン量も低下して、体温コントロールが乱れて、中心型冷え性や全身型冷え性(低体温症)にも繋がります。

また、作った熱を運ぶのは血液ですが、腸が弱って腸内環境が悪化すれば、血液も汚れて血流が悪化するため、末端へ熱を効率よく送れなくなり、末端型冷え性にもなっていきます。冷えからくる悪循環に陥って、自律神経や腸の弱りにまで至ってしまうと、簡単に体を温めたりという対応だけでは、なかなか改善されなくなってしまうので、そんな時は腸からのサポートが有効です。

2020年03月01日