14:下剤(便秘薬)の注意点

腸と言えば「便さえ出せば良い」というような風潮もありましたが、最近はメディア等でも下剤に関する注意点などを紹介しているものも増えてきて、年々、腸への理解が深まっていると感じます。

そして、以前に「アメーバニュース」でも、下剤に関する記事があったので、本日はその内容に美腸セラピスト視点からの解説を加えてお話したいと思います。

 

★刺激性下剤を常用してはいけない

アメーバニュースでは、下剤の使用に関する注意点として、一見体によいと思いがちなアロエや、センナなどの生薬系や、ダイオウエキス、センノシドカルシウム、ピコスルファートNa、ビサコジル、カサントラノール等も、実は「刺激生の下剤」であり、最も習慣性が強く、常用してはいけない、というものでした。

常用することで、大腸粘膜の黒色化を来たし大腸の筋層が薄くなってしまい、遂には全く張りのない紙風船のような真っ黒でペラペラの腸になってしまいますし、酷くなると、腸の感覚がほとんどない方や、下行結腸からS状結腸が細く痩せてしまっている方、さらに寒さや痛みといった感覚まで感じにくくなる人もいるほど、刺激性下剤は、本当に危険なお薬だと感じます。

そこで最近では「刺激性下剤」は危険だけど、「マグネシウム系下剤」なら、習慣性も無いし安心だということで、広告やテレビ番組での紹介に加え、病院での処方も増えていると感じます。しかし、「マグネシウム系」だからと言って本当に安心・安全なのでしょうか。その疑問に対して、以前、厚労省から次のような注意喚起がなされました。

 

厚労省からの注意喚起

「酸化マグネシウム製剤で死亡例 厚労省、注意喚起を指示」便秘などの治療に使われる「酸化マグネシウム製剤」をのんだ後、血圧低下など高マグネシウム血症を起こして死亡したとの報告が2012年4月以降4件、(・・・中略・・・)。

厚生労働省は、特に報告の多かった高齢者の服用について、薬の添付文書で注意喚起するよう指示した。(・・・中略・・・)

酸化マグネシウムは、長く使うことなどで血液中のマグネシウムの濃度が高くなり、心停止などにつながる恐れもあるという。

朝日新聞デジタル 2015年10月21日(水)8時1分配信http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151021-00000013-asahi-soci

 

★マグネシウム系のリスク

病院側としても、刺激性の下剤よりは、リスクが少ないから、簡単に出しやすいのかもしれませんが、だからといって、長期に服用しても大丈夫かといえば、厚労省が注意喚起するくらいに危険性があきらかになってきているわけですから、使用する方々自身が注意していかないといけませんね。

また、美腸セラピーで腸ケアをおこなっている現場でも、マグネシウム系のお薬には、次のようなリスクを感じています

便を軟らかくするために、水分の吸収が阻害されるだけでなく、栄養の吸収まで阻害されてしまい、ちゃんと食事をしているのに、その食べた栄養がキチンと吸収できずに、まるで痴呆が入っているかのようにボーとしてくる方や、カラダを動かすこともシンドクなってきて活動量も低下して、どんどん老化が進んでしまう方など、その影響は確実に出てきます。

しかし、お薬で便さえ出ていれば、「腸は元気」と勘違いして、まさか、それらの原因が腸にあるとは思わないわけです。

 

★マグネシウムをやめた変化

例えば、マグネシウム系の下剤を服用し続けていた高齢の方へ、美腸セラピーの施術をおこなうことで、お薬に頼らなくても自然に排便できるようになっていき、それに合わせて、どんどん頭もシャキっとしていき、受け答え方が変わってきました

他の方では、まだまだ働き盛りの50代後半の男性が、病院で処方されたマグネシウム系のお薬を使用してから、どんどん体がシンドクなって、仕事も思うようにできなくなり、「週に3~4日は、栄養ドリンクを飲まないと、動けない」と言って、ご来店されました。

この方も、美腸セラピーで、お薬に頼らなくても自然な排泄が安定してくると、「そういえば、最近は栄養ドリンクを全然飲まなくても元気だ」とおっしゃって、施術も卒業していきました。

 

★排泄よりも吸収の方が大事!

つまり、このお二人に共通しているのが、「便を出す」という目先の変化を優先するがあまり、本来の腸の働きである消化吸収という、人が生きるため、活動していくために一番に考えなければならない大切な機能を低下させて、生き方そのものまで、変えてしまっていた。といえます。

そう考えると、刺激性下剤に限らず、マグネシウム系の下剤も含め、お薬に頼って排泄するという生活は、推奨できません。だからこそ、そろそろ皆さんも「便さえ出せば大丈夫」という誤った認識から卒業して、美腸セラピーで、本当の腸の元気を取り戻していきませんか?

 

2020年01月04日