20:腸内腐敗を考える

最近は腸についての情報はテレビや雑誌にも溢れていますが、その中で「お肉は腐りやすいから食べない方が良い」というような内容を見かけることもあります。

でも、本当にお肉は食べない方が良いでのしょうか?その答えを見つけるためにも、今回は腸内腐敗について一緒に考えていきましょう。

お肉類の腐敗を観察してみた

じつは、ある年の夏に食べ物が腐っていく様子を観察してみました。

その内容は「腸内は普段から37℃くらいで保たれているので、食べ物を約1ヵ月、37℃くらいの環境で放置してみて、どんな感じで腐っていくのかを観察してみよう!」というもの。

この腐敗の過程をみると、腸内に食べ物がいつまでも残こしていたら、腸内は、こんなにも汚くなるのか、という風に腸内腐敗を想像しやすくなると思います。

『豚肉、魚肉、鶏肉』の観察

 

豚肉の腐敗
一番早く腐敗しはじめたのが『豚肉』で、すぐに汚い汁もいっぱい出てきて、触った感じも、ベチャっと軟らかくなり、すごく臭いニオイを出してたかと思うと、4週間で、吐きそうな位に臭いまま固まってた。
魚肉の腐敗
それに比べ、魚肉は、変色はあるものの、なかなか触った感じも変化がおきず、3週目で、ようやくベチャってしてきた感じ。4週間で、やっぱり硬くなってた。ベチャってしてる期間が豚肉よりも短い。
鶏肉の腐敗
鳥肉は、なぜかグチャっとすることもなく、そのまま、段々と硬くなっていったので、一番、腐敗しにくいのかな?と思います。

 

結果は、豚肉が一番くさりやすい

肉類の腐敗を観察すると「豚肉」が一番腐りやすい!という結果になりました。しかしそれは「栄養としての吸収」も一番に早いとも言えます。だから普段から体を動かすことも少ないのに、お肉ばっかり食べている人は栄養の吸収が早い分、脂肪として蓄えやすくなって太っちゃうんですね。

また、腸が弱って排泄が滞ると、腸内で腐った肉が吐きそうな位に臭いニオイを出して口臭や体臭を変えたり、血液もドロドロに汚して、冷えや浮腫みをはじめ、様々な不調を引きおこすわけです。

 

野菜と一緒に摂れば大丈夫!

また、お肉類は腐敗しやすいだけでなく、肉類の全てが最後には硬くなっていることから、腸内でも停滞が長引くと石のような硬い便を作り、大腸憩室を作る原因になったり、腸壁を傷めたりします。

だからといって「お肉は食べちゃダメ」と言うわけではなく「お肉ばっかり食べ過ぎちゃダメ」ということを知って下さい。例えば、極端にお肉を食べない人ほど、細胞の原料となるタンパク質が減り、体の活力や筋力も低下、お肌の新陳代謝も落ちて、急に老けちゃう人もいるので注意が必要。

腸内での腐敗を避けたいなら、牛と豚を減らして鳥や魚にしたり、一緒にお野菜もしっかり摂って排泄も促し、腸内の停滞しないようにすれば、腸内腐敗も大幅に予防できます。

つまりは、お肉を「食べちゃダメ」「食べて良い」の二者択一で考えるのではなく、自分の状態に合わせてバランスや食べ合わせを考えることが大切だと言えます。

 

 

野菜の腐敗も観察していみた

次に野菜達を見てみると『キャベツ、バナナ、キューリ』の3点。

コラム

 

【バナナの腐敗】そして変化をみると、バナナがダントツで変化が早い!すぐに変色したかと思うと、触った感じも「ギャー」と言いたくなるグチャっと感。 それだけバナナは消化効率も早いということで、マラソンの練習時にもエネルギー補給としてもバナナは食べられているくらいです。また、ビタミンやミネラルも豊富に含み、エネルギー代謝もあげるらしいです。 さらに、幸せホルモンのセロトニンの原料にもなる、とっても、すぐれものなバナナさん。ちなみに私も、毎日の様に、バナナを食べまくっていますよー。(≧▽≦) そして、他の食材の変化にもバナナの影響が。。。

(2週間後の写真) なんかバナナから出ているようで、一緒に入れているキャベツもキューリもバナナに近い部分から、変色していってます。食べ合わせも消化に関係している、とうことかな。


(4週間後の写真) そして4週間後には、バナナ軍の白い何かに他の野菜も完全に飲みこまれてしまいました。なんだか、バナナって、凄い・・・凶暴?「バナナさん、マジ、ヤバいっす!」 ((>д<))

 

じつは野菜の方が消化に時間がかかる

それに比べて、形状だけは似ているキューリ。こいつは、なかなか変化しませんでした。確かにバナナの近くは、軟らかくもなりましたが、その他は、最後まで硬さを保ってる。 つまり、普通にしてたら、消化に時間がかかる、ということ。私も「毎日、サラダも食べましょう」と言ったりしますが、だからといって、生野菜ばっかり食べましょう、とは絶対に言ってません。 だって、生ばっかりだったら、このキューリの様に、消化に時間がかかるから、腸の消化力が弱っている人からすれば、この生野菜の食べ過ぎだって、腸へ負担となるんです。 それに、「お肉は腐りやすいから、お野菜で・・・」と言って、お野菜ばかり食べている人もいるようですが、この写真を見てわかるとおり、お野菜だって放っておけば、いずれは腐るんです。(´・ω・`) 結局は、お肉も、お野菜も、スピードに違いはあるものの、お腹の中で放っておくと、どっちも腐るわけだから、食べ物に気をつけるのは大事だけど、それと同時にお腹の中に溜めない、というのは、もっと大事です。

 

食べ物の腐敗から腸壁が汚れていく

だからといって、お薬で腸内の便を出そうとしても、それだけで、腸内が綺麗になることはありません。これも、いつも言っていることですが、栄養を吸収しているのは「小腸」です。 その小腸の壁は、フィルターのような構造になっていて、食べ物の栄養を吸収した後の残りカスは、腸壁の絨毛細胞の間につまって、本来は、その汚れた腸壁の細胞も便と一緒に排泄されていきます。 しかし、腸の働きが弱っていると、この腸壁の細胞を、いつまで経っても捨てられない。それどころか汚く詰まって、腸壁を変色させ、腐敗臭をまき散らす。イメージするならば、次の写真です。

お肉類と野菜類を乗せた紙皿を見ると、白かった紙皿も、1ヶ月で汚く変色しています。汚れが紙に染み込んで、すんごく臭いです。触っただけで、手にニオイが残るくらいです。 まさに、小腸の壁の汚れもこんな状態、腐った物を長く放置しておいて汚れた紙皿が腸壁だとすれば、紙皿の上の内容物(便)をいくら薬で出したとしても、 汚く変色して臭い紙皿は、そのまま残り続けるので、こんな汚れた腸壁のままだと、いくら『カラダに良い食事』を食べても、結局は腸内腐敗がすすんじゃう。(´д`lll)

 

汚れた腸壁を綺麗にしていく方法とは

じゃぁ、どうすれば・・・、答えは簡単です。この汚れた紙皿を新しい物と交換すれば良いんです。「どうやって交換するの?」、それも、簡単です。腸が元気になれば、勝手に新しく入れかわるんです。 でもね、注意しないといけないのが、腸が自発的に動くよう、元気にしてあげないと、この腸壁細胞の代謝が上手く進まないんです。 よく考えてみて下さい。お薬で便を出していても、腸はどんどん弱るでしょ?毎日、下痢で便を出している人も、調子悪いでしょ?断食して、腸の中を空にしても、また食べたら溜まるでしょ? だから、『便が出ている=腸が元気』では無いんです。本当の意味で、腸が元気になっていくには、腸の緊張をとりのぞき、腸が自発的に動くよう、やさしく鍛えていくことが必要となります。 また同時に、人それぞれに違う腸への負担を、いかに軽減していくかを考えて、改善していく。その作業が、原因からの改善となるのです。 だから、美腸セラピーは、腸が自発的に動くように、腸を優しくほぐして鍛えていく施術に加えて、何がその腸へ負担となっているのかを考え、ご来店の度に、自分ケアの方法も覚えていく。そんな本気の腸ケアを行っています。 もしアナタが「本気で腸ケアしたい!」と思ったなら、少し遠くても、美腸セラピーを頼ってみて下さいね。きっと、貴方の助けとなれるはずです。本気の人の全国からのご来店を心よりお待ちしています。

 

筆者  美腸セラピー 松下先生

美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
先生の施術は⇒【 salon-HP
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2020年01月04日