33:幼児の便秘に良い方法

本日は『幼児の便秘』についてのご質問と回答をご紹介したいと思います。

 

ご質問内容

生後2カ月ころからすでに便秘で、3~4日出ないと“こより”で刺激を与えていました。そうこうしていたら、3~4日に一度のペースで自力で出るようにはなりましたが、肛門が切れて出血することもしょっちゅうです。

1歳半検診の時に小児科の先生にそのことを相談すると、「それはまずい」と下剤を処方されました。下剤を飲むと下痢をして出ます。でも、薬をやめるとまた便秘をします。 薬に頼るのもどうかと思いながらも、これといった解決策もなく今に至ります。

一般的には、運動不足、水分不足、のノ字マッサージをよく耳にしますが、プラスα、何かいい方法は無いでしょうか?

 

松下の回答

赤ちゃんの頃から便秘だと、可哀そうですね。ちなみに、うちの下の子も、生まれつき腸が弱くて、便の出も悪く、食べる量も少なかったんですよ。だから、私も、このご質問が他人事とは思えません。

では、幼児に対して何をしてあげれば良いのか?もちろん、偏った食事や水分不足も問題となりますが、子供の事となれば、お母さんは自分の事以上に考えて、もう色々とやって頂いてるかと思いますので、今日はそれ以外の事について、ご紹介したいと思います。

まず、赤ちゃんの頃は、何かを食べたら、腸が動いて「その都度ウンチが出る」という感じで「便を溜めて出す」という感覚が、はじめの頃はありません。そのうちに、便を溜めてから、ドバーっと出す、という行為が「気持ち良い」と感じるようになり、便を溜める習慣を少しづつ身につけていきます。 溜めた便を出すタイミングについては、何かを食べた時、腸が動いて、その刺激で便を出す、という事になりますが、その時の腸の働きに、心の状態が強く影響しています

 

赤ちゃんを安心させる
赤ちゃんの心の状態に、強く影響を与えるのは、もちろん、大好きなお母さんの(心の)状態です。例えば、お母さんが怒っていたり、イライラしていると、赤ちゃんは敏感に反応して、自然と緊張しています。

お母さんが、お父さんと何か言い争いになった時、突然、赤ちゃんが吐いたりした経験は無いですか?それは、話している内容が解らなくても、赤ちゃんはその状態を感じとり、腸が緊張してしまうためです。

そして、もともと腸が弱いタイプの赤ちゃんは、心も繊細なことが多く、より敏感に反応してしまいます。だから、赤ちゃんの頃から便を上手く出せない場合は安心感を与える接し方をすると、腸も動きやすくなります

のノ字マッサージは気持がポイント
安心感を与える接し方とは、やはり「ふれあい」が一番でしょう。例えば、よく便秘に「のノ字マッサージ」が良いと言いますが、この時の本当のポイントは、やり方では無く、どの様に接しているか、という部分であり、この「ふれあい」方で作用が異なります。

赤ちゃんに「のノ字マッサージ」をいくらしてあげていても、その時に、お母さんが面倒くさそうに、力づくでやってしまうと、赤ちゃんの腸は、ますます緊張して、それが続くと、逆にお母さんがお腹を触る度に、腸が緊張する、なんてこともあります。

それよりも、優しい触れ方で、ゆっくりとお腹を撫でてあげ、笑顔で話しかけながら、赤ちゃんに安心感を与えてあげると、体はリラックスしていき、それに合わせて腸も動き始めます。 つまり、マッサージはお母さんの気持ちが一番のポイントとなるのです。

ウンチを喜ぶ習慣
また、赤ちゃんがウンチを出した時、お母さんがどんな反応をしているかでも、赤ちゃんの排便リズムは変わります。例えば、ウンチをした時、オムツの取り換えを、嫌そうにしてたり、面倒くさそうな仕草をしていると、赤ちゃんは、こう思います。

大好きなお母さんは、僕がウンチをすると、嫌な気持ちになるんだ。僕がウンチをすることは、いけないことなんだ。しない方がいいんだ。そんな風に、赤ちゃんが感じると、ウンチを出せなくなってきます。だって、大好きなお母さんが嫌がる事は、したくないですからね。

だから、赤ちゃんには、『ウンチをすることは嬉しいことだ』と、伝えてあげて欲しいんです。なんだかわからないけど、ウンチをすれば、お母さんが喜ぶ!じゃぁ、もっと僕はウンチをいっぱい出すね!と感じるはずです。 だから、全身で、ウンチが出た事を喜んであげてくださいね


ウンチカレンダー
そして、大きくなって、自分でトイレへ行けるようになってくれば、今度は、毎日の排便を自然と意識できるように、ウンチカレンダーを付けていくのも、オススメです。(↓はウチの子のUNCHIカレンダー)

● 2012年5月のウンチカレンダー

● 2013年5月のウンチカレンダー

うちの子も昔は、4~5日出ない事もありましたが、今では、ウンチカレンダーで排泄を意識するようになって、毎日、ウンチも出てますし、食欲も増えてきています。

もちろん、時々は、ウンチが出ない日もありますが、その時は私が、プロフェッショナルな施術をしています!と言いたいところですが、まだ小学生の我が子には、大人への複雑な施術と違って、優しく撫でる程度の施術で十分

それよりも、お腹を触りながら、学校であったことや、お友達とのこと、色々なお話を聞きながら、ゆっくりとした時間を過ごしていると、お腹も動きだして、自然とウンチが出てくれるんですよ。

お父さんへお願い
また、幼児の便秘については、お父さん方にも、少しお願いがあります。 もし、お仕事が終わって、家に帰った時、やたらと赤ちゃんがよく泣いたり、最近は便が出にくい、という時は、もしかすると、お母さんの気持ちに、ユトリが無くなってきているのかもしれません。

そんな時は、仕事でお疲れとは思いますが、少しの時間でも構いませんので、ぜひ、奥さまのお話を聞いてあげて欲しいと思います。 お母さんの笑顔が無くなれば、子供の笑顔も無くなります。お母さんが笑顔で過ごしていれば、子供も笑顔で過ごせます。

家に帰った時、お子さんの素敵な笑顔を見たら、癒されるかと思います。その笑顔のためにも、奥さまへのフォローをお忘れなく!

 

まとめ

以上が、幼児の便秘についての回答でした。私の記事が、幼児の便秘改善に少しでも貢献できれば嬉しく思います。

また、心と腸の繋がりは、赤ちゃんや子供の時だけに限らず、大人になってからも、その影響は大きく、腸が弱っている方の多くは、心も弱ってしまっていることが多いと言えます。心を強く保とうと思っても、体がシンドければ、難しいですよね。

でも、体(腸)が強くなってくれば、自然と心も強くなってきます。だから、腸の疲れや弱りを感じた方だけでなく、心の疲れや弱りを感じた方も、自分の手に負えなくなった時は、ぜひ、美腸セラピーを頼ってくださいね。 どんな年齢の方に対しても、お母さんが、わが子を想うような優しい気持ちで、お一人づつ丁寧に、対応させて頂きます。 本当にお困りの方の、全国からのご来店を心よりお待ちしています。

 

筆者  美腸セラピー 松下先生

美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
先生の施術は⇒【 salon-HP
講座の情報は⇒【 school-HP

2020年01月04日