35:心の疲れが不腸を招く

 

本日は、心と腸の関係についてのご質問と回答です。 先日も、季節の変り目は自律神経が弱い方にとって、シンドイ時期というお話をしましたが、今現在、気持ちが落ち込みやすかったり、がんばりすぎたり、眠れなくなったり、食生活が乱れたり・・・そんな状態が続いている方は、出来るだけ無理をしないよう、この気候に体が馴染んでくるまで、焦らず慎重に、慎重に過ごしてくださいね。

それでも、心身のコントロールを失ってしまい、自分では元に戻せなくなってしまった時には、美腸セラピーを頼って頂きたいと思います。なぜなら、心と腸は、表と裏の関係にあり、心の疲れ(自律神経の乱れ)が改善されない原因が腸の弱り(内因性)にあるかもしれないためです。 そんな心の疲れと腸の弱りとの関係について、過去にもご質問を頂いておりますので、本日は、その時の内容をご紹介したいと思います。

 

ご質問内容

自分は心療内科にも数年かかってる者です。ここ数ヶ月、便秘気味?腹部膨満感に悩まされてます。 心療内科から漢方薬(大黄…)で下痢を出してきましたが、かがむ時に下腹部ボコボコ言うし、圧迫感・張りかたが だんだん大きくなり、胸近くまできたので、今日、大腸専門クリニック行きました。

聴診され、とりまレントゲン撮影され、便もガスも溜まってないらしく、医師曰わく「考えすぎじゃない?、心療内科の先生と抗不安薬の調整をしてもらいなさい」とのこと。一応安心感を得られたんですけど、ホントに異常なしなのかな?と疑問に思っちゃいます。 やはり胃・腸が悪いんでしょうか??

 

松下の回答

その状態では、やはり、腸が弱っていると考えられます。私も昔、心療内科へ1年以上通っていた経験がありますが、その時は、不安定な精神状態による過緊張をお薬で一時的に緩和していても、症状はずるずると悪化していく一方でした。

他に週1回のカウンセリングで、感情を吐き出すことで、確かにその時は少し気持ちもラクになりましたが、その先を感じられないまま時間だけが過ぎる。心だけでなく、身体まで弱っていくのを、どこか他人事のように、現実とは違う場所から見ているような時期もありました。

当時の私の状況は、ブログで詳細には書けませんが、簡単に言えば人生も半分以上あきらめていた感じです。 でも、そんな私も今は普通に元気です。それは、心と密接に繋がっている腸の弱りを改善できたからで、逆に心に疲れを感じている人は、腸も疲れてくるため、ご相談者さんが今、心療内科に数年通われている位に心が弱っている状態を続けているのなら、やはり腸もどんどん弱っていると考えられます。

 

心疲れと負の連鎖

例えば、心の疲れが自律神経バランスを乱し、副交感神経の抑圧により、腸の働きを押さえつけて弱らせます。それに、お薬で便を出していても、腹部膨満感など、不快症状を見ると、小腸内壁の代謝は悪くなり、栄養の吸収は阻害され、血液も汚れることで疲労もたまる。

また、血液の汚れが、肝臓や腎臓への負担に繋がり、その臓器の疲れが、ホルモン分泌を乱して、さらには、そのホルモンの乱れから、また自律神経が乱れる。不調を改善する為に飲んでいるお薬だって、肝臓を弱らせる原因になるし、ホルモン分泌を乱す原因にもなる。

疲れた心を、なんとかしたくて、病院へ行って助けを求めたけど、その事で、また心の疲れは複雑化して、手に負えなくなってくる。だからって、なんにもしなければ、もっとシンドクなるかもしれない。だから、仕方なく、病院へ行って、薬で今をやりすごそうとする

私の場合は、それに加えて、色々な「健康」に関する所へ行ったりして、余計にシンドクなることもありました。そうなると、もう人生そのものにウンザリしてくるのですが、当時のお話をすると、たいていの人は信じてくれないくらいに、今の私は元気みたいです。

 

内因性からのアプローチ

そして、私が元気を取り戻した方法を、心の疲れからシンドイ毎日を過ごしている人に対して、ちゃんと伝えていかなければならない。という使命感から、もう10年以上前からになりますが、腸ケアを専門におこなう美腸セラピーサロンと、その技術を広げるための美腸セラピースクールをしています。

なんで心の疲れなのに『腸』なの?と思うかもしれませんが、さっきもお話したとおり、心と腸はとても深い関係にあり、心の疲れが腸を弱らせて、また、腸が弱ると心も疲れやすくなる。だから、心の疲れを持っている人は、心と腸の両面からのケアが必要なんです。

これを内因性と外因性という言い方をしますが、外因性というのが、外からのストレスにどう対応するかということで、病院でのお薬や、カウンセリング等は、外因性からのアプローチとなります。だけど、内因性の部分をケアしてくれる所は、どこにも無かったんです。

外因性ばかりのアプローチでは、腸をはじめとする内臓達はどんどん弱り、また、ホルモン分泌の異常をきたすことで、外因性のストレスを感じていなくても、内分泌系の異常から自律神経も乱し、いつまで経ってもストレス状態から抜け出せない、そんなシンドイ毎日を過ごすことに繋がります。だからこそ内因性のアプローチをおこなえる「美腸セラピー」が必要なのです。

 

美腸セラピーのサポート

美腸セラピーでは、腸からのアプローチにより、副交感神経を刺激して、自律神経バランスを整えるだけでなく、腸の働きを正常化していくことで、血液の汚れも減らし、各種臓器への負担も軽減していくことでホルモンも整い、内因性の部分からシッカリとケアをおこなっていきます。

もちろん、対象者の方によっては、色々なお話をお伺いすることで、外因性の部分も同時にアプローチも行います。だからって、他の腸セラピー系の施術を行うサロンが同じ事をしているかというと、ここまで考えて施術を行っている所は、他にそう無いと思います。なぜなら腸を過剰に刺激して、その時だけ排便を促すだけの施術では、内因性のアプローチとは到底言えないからです。

大事なのは、今の状態を正しく観察して、その方の負担をどう軽減していくのか、その負担とは、腸への負担だけでなく、心の負担も考えなければいけないし、ストレス時間のコントロールや、腹の内に溜めた感情の吐き出しも必要となる。

だから、本当にシンドくて、もうどうしようも解らなくなった時は、少し遠くても、美腸セラピーを頼ってみてくださいね。一度で何かが大きく変わる!という様なものではありませんが、一歩づつ着実に前へ進んでいくことは出来ます。あなたの心の疲れが、少しでもラクになりますように。

 

筆者  美腸セラピー 松下先生

美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
先生の施術は⇒【salon-HP
講座の情報は⇒【 school-HP

2020年01月04日