(2015年2月の記事なので参照元URLのページが消えていることもあります)
米国が否定したコレステロールと食事の関連性
時事通信より
健康維持のため食事による取り過ぎには注意が必要とされているコレステロールについて、米当局は2015年2月19日、摂取量を制限する必要はないという新たな見解を発表した。
~中略~
各種調査結果から「食事によるコレステロール摂取と(動脈硬化などの病気の危険を増すこともある)血清コレステロールの間に明らかな関連性はない」と結論付けた。
(掲載記事:http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015022000168)
これは面白い記事ですよね。というのも、当サロン(美腸セラピー)お客様の中にも健康診断で「いつもコレステロール値で引っかかってました」という人が少なくありません。
しかし、コレステロールが高いからと言って、過剰なまでに「コレステロールを避ける食生活を続けていた人」もいて、それが原因で逆に体調を崩していたケースも少なくありません。
そのため、極端な食事制限をおこなっている人には、「コレステロールの必要性」をお話したり、現在の食事内容のバランスを改めて見直すご提案もおこなっています。
そもそも、「コレステロールって悪者」のような紹介ばかりされていますが、本当は人の体にとって、とっても大切な栄養なんですよね。その点について、次のような記事も見つけました。
コレステロールはホルモンの原料に!
公益財団法人日本食肉消費総合センター・サイトより
コレステロールは、私たち動物にとって欠くことのできない重要な脂肪です。~中略~ コレステロールは脳と神経系に多く、成人の体内コレステロール量100~150gのうち1/4が脳に集中、神経系全体では1/3強となります。
これは脳に500億~1兆もの神経細胞があり、脳の情報を体の各部に伝達するためにはコレステロールが不可欠だからです。~中略~ コレステロールはまた、副腎皮質、性腺、胎盤が合成するステロイドホルモンの原料。
卵巣でつくられる女性ホルモンのエストロゲン、胎盤でつくられる黄体ホルモンのプロゲステロンも重要なステロイドホルモンです。
(公益財団法人日本食肉消費総合センター・URL=http://www.jmi.or.jp/qanda/bunrui3/q_042.html)
こうやって見ると、コレステロールは「悪」というより、健康のために摂らないといけない大切な物質である、と感じますよね。 実際に、コレステロール値が少し高いからと言って、病院で薬を処方されていた方が、お薬を飲み始めてから、生理も止まってしまった、という人もいました。 そ
れなのに、「コレステロールの数値さえ基準値以下であれば健康だ」というような誤った認識のもとに、いまだに極端な食事制限や、お薬による帳尻合わせをおこなっている方も多いのではないでしょうか?
もちろん、コレステロールの過剰摂取を招くような食事内容は問題ですから、食事のバランスを整えることは基本ではありますが、当サロン(美腸セラピー)へお越しになる方で、コレステロール値が高い方って、じつは痩せている人に多くみられます。
そして、その方達にコレステロール値と合わせて出てく不調が、「肝臓の弱り」や「女性ホルモンの乱れ」なんです。そこで次は、マヨネーズでおなじみのキューピーのサイト記事を見てみましょう。
コレステロールは必要不可欠な栄養素
キューピーホームページより
コレステロールは脂質の一種で、人をはじめ動物が生きていく上で必要不可欠な栄養素です。とかく悪者扱いされるコレステロールですが、細胞膜を作る上で大切な材料ですし、脂肪の消化に必要な胆汁酸や、性ホルモンの原料になったりします。
~中略~
わたしたちは1日に約100~400mgのコレステロールを食物から摂取しています。けれどもコレステロールが食物から摂取される以外に、体内でもつくりだされているということを知っている人は意外と少ないようです。
しかも一日に必要な量の約80%ものコレステロールが肝臓をはじめ体内でつくられており、それは食物から摂取するよりも4倍も多いということになります。
掲載記事URL=http://www.kewpie.co.jp/know/cholesterol/cholesterol_02.html
キューピーさんの記事でも、コレステロールは人が生きていく上で、必要不可欠な栄養素だと紹介されていますね。 それと、もう1つ興味深いのが、「一日に必要な量の約80%ものコレステロールが肝臓をはじめ体内でつくられており・・・」という部分。
つまり、コレステロールの数値は、体外から食べ物として摂ることよりも、体内で生産される部分の方が、はるかに大きく、数値が高くなっている方も、本当は臓器の部分に原因があるのでは?と考えられるわけです。
この点については、キューピーさんだけが言っているわけではなく、厚生労働省のホームページ内にも、同じようなことが書かれています。
コレステロールの7割は体内で作られる
厚生労働省のホームページより
ちょっと意外なことかもしれませんが、体内にあるコレステロールの7割前後は、体内で合成されています。だから、食事からコレステロールをまったくとらなくても、血中には少なめですがコレステロールがあります。
また、食事からコレステロールをとり過ぎても、健康な人なら一定量以上は吸収されません。~中略~ コレステロールが作られる場所は主として肝臓で、小腸、副腎皮質、性腺などでも作られています。
掲載記事URL=http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/seikatu/kousi/meal.html
厚労省のページでは、「健康な人なら一定量以上は吸収されない」と紹介している点と、コレステロールを作る場所が「肝臓・小腸・副腎皮質・性腺」という点、
さらに体内で作られるコレステロールは全体の70~80%を占める、という点を合わせて考えると、 コレステロールの値が高くて悩んでいる人は、肝臓をはじめとする臓器の弱りが原因となっている可能性は高く、そのため、コレステロールを下げるには、体の中からのケアが有効である。と言えるのではないでしょうか。
また、コレステロールのコントロールを失う原因となる肝機能の弱りは、腸から吸収する栄養と一緒に、腸管内の汚れも多量に取り込んでしまうために、肝臓の濾過機能へ過剰な負担を継続的にかけてしまうことにあります。
つまりは、腸の弱りによる肝機能への負担がコレステロール値にも影響する。ということです。
まとめ
実際に当サロン(美腸セラピー)で腸ケアを続けていた方から「健康診断で毎年、コレステロール値で引っかかるのに、今年は大丈夫でした」という嬉しい報告を、今までに何度ももらっています。
他にも、肝臓の濾過機能の低下からくる皮膚トラブルや、更年期症状の悪化、急激な体重の増加や減少など、美腸セラピーでは腸から肝臓への負担を減らすことで、それらの不調の改善にも繋がっています。
だからこそ、食事には気をつけているのに、痩せているのに、それでもコレステロール値が高くて困っている人は、腸からのアプローチも考えてほしいと思います。
筆者 美腸セラピー 松下先生
美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
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