以前、某テレビ番組で、とくに腸内フローラのバランスが良かった79歳の男性の生活から、腸内フローラを整える秘密を見つけよう!という内容が紹介されていました。
この男性の方は、過去に「くも膜下出血」で倒れてから、生活習慣を大きく見直して、野菜が豊富な茨城県へ移住。朝から犬の散歩を往復2km趣味も水彩画や日曜大工など充実していて14年間、野菜たっぷりの朝食を作っている。のこと。
14年間かわらない朝食内容
毎朝、自分で作っているという14年間かわらない朝食は次の通りでした。
- 1、オクラや納豆等の4種類のネバネバサラダ
- 2、いんげん、えのき、しめじ、魚肉ソーセージを炒めて、レタス、大根、ニンジン、ピーマン、きゅうりの上にのせて、トマトを添えるサラダ
- 3、バナナに自家製ヨーグルトをかけたもの
- 4、目玉焼き
- 5、牛乳
この内容について医師の見解
この食事内容から、腸専門の医師の方は次のような点が腸内フローラを整えるのに良かったのでは?という説明でした。
- 1、ヨーグルトの菌が自分に合っている人は、それぞれに持っている菌が違うため自分に合ったヨーグルトを食べているのでこの人の腸内フローラが良いのではないか。
- 2、水溶性の食物繊維を多くとっている水溶性と不溶性の食物繊維のバランスが理想的な 水溶性1:不溶性3で摂れていてそれがビフィズス菌も増えるのではないか。
美腸セラピー視点から考えるポイント
- point1:ヨーグルトよりも、食事のバランスに注目!
- まず、この医師の方は、ヨーグルトを食べることで腸内フローラが整っているという趣旨のお話をしていましたが、いくら善玉菌のエサとなる食品を意識して摂っても、悪玉菌のエサとなる食品を多量に摂取し続けていれば 結局、腸内フローラのバランスは整いません。
- その点、この男性の食事を見ると、本当にお野菜が多く摂られていて、そのバランスが良かったと考えられます。過去の記事でも、よく書いていますが、動物の食性は、歯の形状で決まっていると言われて、そのバランスで見ると、人はお肉と野菜の摂取バランスが「1:2」で摂るのが良い、とされています。
- お肉類は悪玉菌のエサとなり、お野菜類が善玉菌のエサになりますから、この方の食事バランスそのものが、善玉菌を増やすだけでなく、悪玉菌を増やさないことに繋がっていると言えますね。
- 人それぞれに持っている菌は違いますが、どの菌を育てていくかは自分の食生活次第ですから「お肉を食べる時は、その倍のお野菜を食べる」ことを心がけてもらえると、それだけで腸内フローラも整いやすくなりますよ。
- その点、この男性の食事を見ると、本当にお野菜が多く摂られていて、そのバランスが良かったと考えられます。過去の記事でも、よく書いていますが、動物の食性は、歯の形状で決まっていると言われて、そのバランスで見ると、人はお肉と野菜の摂取バランスが「1:2」で摂るのが良い、とされています。
- point2:水溶性と不溶性のバランスにも注意
- この番組では、水溶性が1、不溶性が3が良い、と紹介していましたけど、痙攣性便秘の症状をもつかたは、不溶性繊維の摂りすぎが便秘を悪化させてしまうので、普段から心の影響をお腹に受けやすいと感じる人ほど、不溶性食物繊維の摂取には注意してほしいと思います。
- point3:朝の生活習慣がとても良い。
- この男性は、朝から2kmの犬の散歩や、朝食を毎日ちゃんと食べることで、腸へ規則正しく刺激が加わり、排泄も促されているといえます。とくに足を大きくあげて歩くと、腸深部にも刺激が加わりやすく、排泄を促すことに繋がりますので、歩く(走る)習慣も腸には良いですね。
- point4:自律神経の切り替えが出来ている
- 腸は自律神経の影響を強く受けますが、この男性の場合は、水彩画や日曜大工など、趣味も充実しているので、気持ちの切り替えもちゃんと出来て、腸も動きやすい、と考えられます。
最後に
当サロンへ施術を受けにこられる方の腸をみても、ストレスなど心の影響が腸を弱らせて、便秘に至っている方も少なくありません。つまり、便秘など腸を弱らせる原因は食生活だけでなく、ストレスや生活習慣、女性ホルモンや薬剤の副作用など、様々です。
そろそろ「食欲の秋」をむかえます。美味しいものも沢山でてくる季節です。いつまでも美味しく食べられる体(腸)でいるために、腸を弱らせる本当の原因をみつけて、一緒に不腸の原因から改善していきましょう。
筆者 美腸セラピー 松下先生
美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
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