11:汗で肌がカブレる人

ようやく来週くらいには梅雨もあけそうな予報なので、いよいよ夏も本番ですね。今年も暑くなるのかなぁ? さて暑くなると、気になるのは汗

腸が弱い人に肌荒れやアトピー持ちの方は多いのですが、その方達は夏の時期、自分の汗でも肌を荒らしてしまうので、「汗をかくと肌が荒れる(かぶれる)」という人ほど、じつは腸の弱りを疑ってほしいところです。

そこで本日は、肌荒れと腸の関係についてお話していきましょう。

 

肌荒れを招く4つの不腸

血液が汚れて肌が荒れてくる
先日のブログでも話していますが、腸が弱って腸壁(腸管フィルター)の新陳代謝力も低下すると、食べ物を吸収するときに、腸壁に染み込んだ汚れまで一緒に血液中へ取り込んでしまうため、毎日の排便があったとしても血液は汚れてしまいます
病院で大腸カメラをした時に見たことがある人もいると思いますが、下剤依存の人ほど腸壁の色が変色していて、それがまさに腸壁に染み込んだ汚れだと言えます。

肝臓が弱って日光に敏感になる
しかし、血液中に入った汚れを“ろ過”してくれる装置を人は持っています。それが肝臓です。
ただ、腸の弱りが慢性化して、汚れを毎日のように取り込んでいると、ろ過装置である肝臓も疲れてきて、血液の汚れを取り切れなくなり、その汚れが全身にまわります。
そして皮膚表面近くまでに至った汚れに紫外線を当てるとシミが出来やすくなり、また、肝臓の弱りから日光に敏感になり、肌も荒れやすくなってきます

血流が悪くなり肌のバリアも弱る
さらに、腸の弱りから血液が汚れて、血流が悪くなってくると、肌への水分補給力も低下していきます。そのため、肌は乾燥しやすくなり、その乾燥から肌を守るために脂性にもなってきます。
だから、腸が弱い人ほど「乾燥肌の脂性」という人が多いんです。また、肌への水分補給力が低下するということは、肌を守るバリアも弱いため、ちょっと汚れた物を触るだけでも手が荒れたりするので、潔癖症になる人もいます。

活性酸素の発生で肌荒れやアトピーに
腸の弱りが慢性化してくると、腸壁に染み込んだ汚れが腐敗して、ガスや有害物質を発生させます。
その有害物質を無害化するために活性酸素は出てくるのですが、腸内の汚れが多ければ活性酸素の発生量も多くなり、大量発生した活性酸素によって肌細胞が酸化したり、正常な細胞まで傷つけて、アトピーをはじめ、様々な病気を作ります

 

肌荒れを予防する腸からのケア方法

レコーディングで自分の食生活を知る
アトピーといえば、基本的な原因として言われるのは「アレルギー反応」ですが、それも様々な物質に対して反応してしまい、卵やお米、肉、魚、ゴキブリ、ダニ、犬やネコの毛など、数え出したらキリがありません。
その中でも動物性食品の摂りすぎや食品添加物等によって免疫系の機能が働かなくなるためにアレルギー反応がおきやすくなると言われています。
その為、アトピーに限らず、肌荒れや肌がカブレやすい人も、自分の食生活を見直してみるのはとても大切です。まずは自分の食生活を記録してみてはいかがでしょうか?

腸内腐敗をもたらす食生活を見直す
便秘や下痢、腸の張りやポッコリ腹など、不腸で悩む人ほど、腸内腐敗をもたらす動物性タンパク質や脂肪、化学物質(薬品、農薬、食品添加物、防腐剤等)を毎日たくさん摂っている傾向にあるので、自分の食生活を記録して、それらの物が多いと感じた人は、体に良い何かを探す前に、腐敗の原因を招くような食材を減らすところから始めましょう!
また、お肌の健康を保つためには、やはり積極的に果物と野菜を食べることが大切です。例えば、トマトのリコピンや緑黄色野菜のルティンといった野菜や果物に含まれる何百もの物質の多くは、日光の皮膚への害を予防し、癒すことが臨床的にも証明されています。坑酸化物質は互いに協力しながら働くので、食べる種類が多いほど効果も大きいといえます。

腸壁汚れは排泄より腸の元気を取り戻す
ただし、食生活を見直しても腸内が汚れたままだと、栄養を吸収するときに腸壁の汚れも一緒に血液中へ取り込んでしまうので、腸の弱りを持っている人は、腸を元気にして、腸壁(腸管フィルター)の新陳代謝も促しましょう。
腸が元気になれば、腸内に発生した有害物質の排泄だけでなく、有害物質の発生量も抑制でき、それが血液汚れの予防や活性酸素の大量発生を防ぐことにも繋がります。さらに腸が元気になれば、血流も良くなり、肌細胞の新陳代謝も促され、綺麗な肌を取り戻しやすくなります
ただし、いつも言っていますが、腸を元気にすることと便を毎日だすことは、必ずしも「=イコール」ではありません。下剤やオイル、過剰な刺激で排泄しても、それが負担となって逆に腸を弱らせることもあります。
毎日の排便があっても、お腹がよく張るなら、それが腸の弱りから腸壁まで汚れているサインです。腸の弱り・慢性的なお腹の張りを感じたら、美腸セラピーで腸の元気を取り戻していきましょう。
 

筆者 美腸セラピー 松下先生

美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
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2020年03月01日