36:腸から認知症を予防する


本日は、認知症予防(老化予防)に腸ケアがどのように関係しているのかをご紹介しています。ポイントは、脳内で使用されているホルモンが、消化管にもみられるという不思議。

とくに最近では、認知症予防は「メラトニン」を増やしてあげると良い、ということもメディアで紹介されるケースが増えていますので、その「メラトニン」から腸との関係を考えていきましょう。

 

認知症予防、なぜ腸なの?

メラトニンと腸の関係
最近は、メラトニンと老化の関係にも注目が集まり「メラトニンが増えると老化予防に繋がる」とのことで、不妊治療を専門とする病院等でも「メラトニンを投与して卵子を若く保つ方法」も実際に適用されているようです。
ただ、この「メラトニン」は体内で「セロトニン」を経由して作られるため、メラトニンを増やそうと思えば、セロトニンを増やしてあげることが有効だと言えます。
そして、そのセロトニンは、「腸」で作られますから、腸を元気にしてあげると、結果的にメラトニンも増えて、体も若々しく保て、認知症予防にもつながるわけです。

若年性認知症の予防
認知症のお話に戻りますが、最近では、高齢の方だけの問題ではなく、若年性認知症も問題となってきているためその予防についても紹介しておきましょう。
例えば以前、テレビ番組で紹介されていたのが褒め合うことで、ドーパミンを分泌させて脳神経細胞を活性化すれば認知症を予防できる。というもの。 これは、ストレスコントロールにも繋がりますから、認知症予防ということだけでなく、普段から周りの方と褒め合う習慣を身につけてるのが良いですね。
また、周りの方を褒めるだけでなく、いつも自分のダメな部分ばかり責めちゃう人は、自分で自分を褒める習慣も覚えて欲しいと思います。自分自身が、自分の一番の理解者になってあげて下さいね。

腸が関係するホルモン
そして「ドーパミン」自体が腸で作られている、とも言われていますので、やはり腸を元気にしてあげることが大切だと言えます。
さらに、脳の活性という点では「アセチルコリン」という物質も関係していて、この物質は、脳梗塞後の治療薬なんかにも使われたりするらしいのですが、じつはこの「アセチルコリン」が消化器系の働きを促すという役割もしているんですよ。
つまり、脳の活性と消化管の活性には同じようなホルモンが、たくさん関与している、ということです。他にも脳と腸との関係で代表的なものでいうと、さっきも出てきた「セロトニン」とう物質も、腸で作られて、脳でも使われる物質ですよね。
そして、腸は第二の脳とも言われていますから、脳と腸が同じ物質が使われるのは、とても興味深いですね。

 

最後に

そして、実際の美腸セラピーの施術においても、少し脳が疲れてきていて、お一人でのご来店も難しく付き添いの方と一緒にお越しになる方もいますが、そういった方も通っているうちに、脳も活性化されて意識もシッカリとしていき、記憶もどんどん思い出し認知症が改善されていく方もいらっしゃいます。腸と脳、本当に不思議な関係ですね。

 

筆者  美腸セラピー 松下先生

美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
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2020年03月01日