02:冷え・低体温の原因を考える


冷え性で悩む方も多いと思いますが、その対策としてテレビや雑誌でよく紹介されるのは「上手な重ね着」「生姜料理」「温かい飲み物」「長風呂」等が挙げられます。

それらの方法も確かに有効ですが、それを続けても冷え性は無くなりません。何故なら冷えの原因を見直すことが出来ていないから。そこで本日は美腸セラピー視点から冷えの原因についてお話をしたいと思います。

 

冷え・低体温の原因

 

①冷え性の原因は血流の悪さ
末端冷え性で悩む人も多いと思いますが、足先が冷えた時、体は熱を作って冷えた足先を温めようとします。その時、熱を作っている場所は、どこだと思いますか? 実は、冷えた足先を温めるための熱は、体の中心である胴体で作られています。 そして作った熱を足先(末端)へ送ってくれるのは「血液」ですが、血流が悪い人ほど、その熱を効率よく運ぶことが出来ないため、末端が冷える、ということになります。

②血液が汚れる原因は腸内腐敗
次は、血流が悪くなる原因についてですが、これはズバリ「血液の汚れ」が一番の原因で、その血液に汚れを取り込む場所が「腸」なのです。 腸が弱ると食べた物がお腹の中で停滞して腐り、腸内環境も悪くなれば、そこで発生した有害物質が栄養とともに腸壁から吸収されて血液が汚れます。 だから慢性的な冷え性で悩む方が、本気で改善したいと思うなら「腸」から元気にしてあげることが必要なのです。

③腸が弱いと低体温にもなる
腸の弱りは「末端冷え性」の原因になるだけでなく、中心型冷え性や、全身型冷え性(低体温)などの原因にもなってしまいます。 じつは体温調節に関与する「セロトニン」の大半は「腸」にあるため、腸が弱るとセロトニン量も減り、体温の誤作動を招きやすくなります。そこから低体温になったり、 また、腸の弱りから食べた物をキチンと吸収できなくなってくると、発熱するためのエネルギーそのものが足りなくなって、冷えや低体温を招きます。

④誤った腸ケアは冷えを悪化させる
冷えが慢性化すると、自律神経や女性ホルモンの乱れも招き、さらに代謝も落ちれば、免疫力だって下がってきます。 これらの不調の連鎖を止めるためにも、根本的な原因となる「腸」からのサポートが有効ですが、勘違いして欲しくないのは「便さえ出せば腸は元気」だという誤った認識です。
何故なら、便を出すことを優先して下剤等を使えば、逆に腸は弱ってエネルギー不足から冷え性になったり、セロトニン量も低下して低体温に陥ることもあります。 下剤以外でもオイルやセンナ茶等も腸を弱らせるので冷え・低体温症の方は注意してくださいね。
 

まとめ

冷えや低体温の原因に腸が関係していることはわかっても、テレビや雑誌で紹介される腸ケア方法は残念ながら排泄を優先する内容が多く、それらの方法では逆に腸を弱らせてしまうこともあります。

では正しい腸ケアとはどのようなものでしょうか?

その答えは、不腸の原因(負担)を減らしてあげることです。「体に良さそうな何か」を求める前に、普段の生活の中で掛かる体(腸)への負担を見つけて減らしてあげる生活から始めて下さいね。

 

筆者 美腸セラピー 松下先生

美腸セラピースクール
NPO法人健康増進技術協会 理事長
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2020年01月03日